カテゴリー : ディスクレビュー

BLACK EYES / BLACK EYES

BLACK EYES / BLACK EYES
  • Year: 2003
  • Label: DISCHORD

DISCHORD発ツインベースツインボーカルツインドラムの5人組の1st。プロデュースはDISCHORD総裁イアン・マッケイ。ディスコっぽかったり、ハードコアだったり、アバンギャルドだったり、音楽性はぐちゃぐちゃに混じってますが、出音は単純明快。勢い抜群なリズム隊と、やたらとハイテンションなボーカルの絡みが面白いです。変わったバンドだなあ、ライブ見てみたいなあと思ってたんですが、このバンド、もう解散済みです。残念。

ALL OF THE WORLD / the dance we do

ALL OF THE WORLD / the dance we do
  • Year: 2004
  • Label: THANKS GIVING

名古屋の4人組(レコーディング時は5人組)ALL OF THE WORLDの1stアルバム。ラップトップから流れる柔らかで綺麗な電子音と、ギター、ベース、ドラムの主張しすぎない生演奏が絶妙に調和したインストアルバム。レコーディング状態も良好で、このバンドの魅力が存分に伝わってきます。ドラムの音が生っぽくて好き。ポストロック的なくくりでリスナーを限定するのはもったいない万人向けなポップさを持った作品だと思います。お父さんお母さんと聴いても安心。

V.A / wrong application

V.A / wrong application
  • Year: 2001
  • Label: tigerbeat6

kid606主催のtigerbeat6のコンピレーション盤。kid606のほか、lesser、electric company、pimmon、farmers manual、anonymous(Hrvatskiの別名義)などが参加。内容は、とにかくノイズ。ザザーとかピーとか非常に耳障りなデジタルノイズが盛りだくさん。適当にノイズ出してみました、的な感じが素敵。これは、人に聴かすことを前提に作ってるのか?って言う位なはちゃめちゃな音が詰まっております。こんな企画を軽ーくやっちゃう遊び心あふれるtigerbeat6が僕は好きです。

V.A. / Strange Circus

V.A. / Strange Circus
  • Year: 2001
  • Label: Headache Sounds/P-VINE

ナンバーガール向井秀徳とパニックスマイル吉田肇が福岡で設立したレーベル「Headache Sounds」の2枚組コンピレーション盤。収録アーティストは、PIGMEN、マッハデシリットル、突然段ボール、PANICSMILE、三重人格の犬、ELECTRIC EEL SHOCK、HOE-INU、ロレッタセコハン、危々と裸々、BOAT、RUINS、向井秀徳with PANICSMILE、蝉となっています。アンダーグラウンドな音楽性を持つバンドばっか集まってますが、やはりこのCDはBOATの「PILLS TO KILL MA AUGUST」に尽きます。後期BOATのインスト路線の集大成とも言える8分50秒の大曲。圧倒的なスケールで迫ってきます。グッと来ます。何度聴いても来ます。超名曲。もちろんほかのバンドも変てこでかっこいいです。

PANICSMILE / 10songs, 10cities.

PANICSMILE / 10songs, 10cities.
  • Year: 2001
  • Label: MICRO MUSIC

ドラム/ボーカルに石橋英子、ギターにジェイソン・シャルトンが加入、保田憲一がギターからベースに替わって新体制となったパニックスマイル3rd。KIRIHITO/GROUPの竹久圏プロデュース。ボーカルが替わってすっかり様変わりした音。無機質な女性ボーカルを中心に据えたアバンポップ。ぎくしゃくした感じの独特のリズムの取り方がかっこいい。アバンギャルドな雰囲気ながらも、すごくポップで聴きやすいアルバムだと思います。

PANICSMILE / GRASSHOPPERES SUN

PANICSMILE / GRASSHOPPERES SUN
  • Year: 2002
  • Label: P-VINE RECORDS

パニックスマイルの4枚目のアルバム。プロデュースはBOAT/NATSUMENのASE。基本的な路線は前作と同じですが、より洗練された印象を受けました。前作では吉田肇ボーカルの曲も収録されていたけど、今作は石橋ボーカルの曲のみが収められています。変拍子、ポリリズムと言った要素を多用した複雑な音作りながらも爽やかで聴きやすい感じ。ぱっと聴いた感じは冷めてるけど、よく聴くと熱いです。張り詰めた雰囲気漂うアルバム。

PANICSMILE / WE CANNOT TELL YOU TRUTH, AGAIN

PANICSMILE / WE CANNOT TELL YOU TRUTH, AGAIN
  • Year: 1999
  • Label: GOD MOUNTAIN

ベース鳥井泰伸が脱退し、ベースレス3人編成となったパニックスマイルの2nd。プロデュースはGOD MOUNTAIN主宰ホッピー神山。1stよりもさらにスピード感アップの変態ファストコア。一曲平均1分くらいしかないです。熱い。やっぱり演奏は上手。最後の曲だけは10分以上あるんですが、これは次回作につながる雰囲気の曲。

PANICSMILE / E.F.Y.L.

PANICSMILE / E.F.Y.L.
  • Year: 1998
  • Label: Headache Sounds

パニックスマイル1st。ギター/ボーカルの吉田肇とナンバガ向井が福岡で立ち上げたレーベル「Headache Sounds」からのリリース。ノイズ/アバンギャルド色強し。でも、基本的にはロック。ガシガシと突き進む感じ。演奏かなり上手いです。歌詞とかは、ナンバーガールファンにも受ける感じなんじゃないでしょうか。「焦燥感中毒」なんて、曲名からしてそれっぽいでしょ。

NUMBERS / NUMBERS LIFE

NUMBERS / NUMBERS LIFE
  • Year: 2002
  • Label: tigerbeat6

サンフランシスコのバンド、ナンバーズの1st。ナンバーズはIndra Dunis(ボーカル/ドラム)、Dave Broekema(ギター)、Eric Landmark(シンセサイザー)の3人組で、Erase ErrataとスプリットCDを出したりしてる人たちです。チープなエレクトロパンクが詰まった全10曲19分のアルバム。つんのめり気味のディスコビートがなんともかっこいい。シンセベースと、乾いたギターのカッティングの絡みもよい感じ。tigerbeat6のページに書いてあった「disco-punk beats a la GANG OF FOUR or DEVO」っていう解説は言いえて妙。上の文句にピンと来た人は聴いてみるとよいと思います。あとは、Le Tigreあたりが好きな人にもお薦め。

NASCA CAR / NASCA CAR

NASCA CAR / NASCA CAR
  • Year: 2002
  • Label: Tag Rag

ナスカカーの3rdアルバム。ボーカルに西岡由美子(the rest of life)、ギターに松江潤(SPOOZYS)を向かえ新体制となっての初の音源ですが、メンバーが変わってもやってることは前といっしょで、昔のドラマとかからのセリフのサンプリングにアナログシンセ、それから変な歌。前のボーカリストの吉川豊人や吉田ヤスシも変だったけど、新加入の西岡由美子が予想外に奇天烈な歌を歌っててびっくり。とにかく変テコなアルバムです。

LIGHTNING BOLT / WONDERFUL RAINBOW

LIGHTNING BOLT / WONDERFUL RAINBOW
  • Year: 2003
  • Label: LOAD RECORDS

アメリカはプロヴィデンスのドラム、ベースの2人組、ライトニングボルトの3rdアルバム。この人たち、一言で言うと、馬鹿!叩きまくりのドラム、歪みまくりのベースがひたすらに突っ走ってます。走りっぱなしです。これを聴いて興奮しない人間がいるものか(いや、いない)。ものすごくハードコアでアバンギャルドでぶっ壊れた音なのだけど、それをやたらとポップに、わかりやすく鳴らしているところがすごい。まだ聴いたこと無い人は、とりあえずこの3rdから手をつけるとよいと思います。2曲目から4曲目までの流れが最高。

ASANA / KUPU KUPU

ASANA / KUPU KUPU
  • Year: 2002
  • Label: stiff slack records

円盤屋主催のレーベルstiffslackからリリースされた名古屋在住の浅野裕介を中心としたユニットの1stフルアルバム。東南アジアあたりの民族音楽っぽい感じもありつつ、静かに盛り上がっていくインストミュージック。地味と言えば地味だけど、控えめなメロディーが爽やかで気持ち良いです。時間で言うと、夜明けって感じ。CDもいいけど、ライブが非常にいいです。ジャケのデザインは、THRILL JOCKEYのアーティストのジャケなどを手掛けた、アンディー・ミューラー。

BOAT / LISTENING SUICIDAL

BOAT / LISTENING SUICIDAL
  • Year: 2000
  • Label: east west japan

ボートの3rdにしてメジャー初のアルバム。プロデュースはEL-MALO/FOEの曾田茂一。 インディー時代の路線を引き継ぐポップではじけた感じとASEの趣味全開なプログレ/ サイケな感じが入り混じったなんともわけわからんノリながらも、思わず引き込まれて一気に聴き終えてしまうような、そんな魅力に溢れた作品。メジャーからのリリースだからか知らないけど、全編に渡り妙に熱い。「PLANET FOXY」「ラッキー・スイサイダル」 「雲番人Bと釣人A」あたりが特に好きです。

BOAT / RORO

BOAT / RORO
  • Year: 2001
  • Label: east west japan

ミニアルバムと言いつつ、6曲43分のボリュームのお得な一枚。 かつてのふざけた感じや過剰さは影を潜め、ぐっと大人で深みを増した音になってます。 静かに燃えると言った言葉がまさにぴったりなアルバム。なんとなく夏を感じます。 捨て曲なし、何度聴いても飽きないまさに名盤、だと思います。ほんとよく聴いた。

ちなみにこの作品を出した後、コンピへの数曲の提供を経てボートは活動休止状態へ。 しおり(b)、マユコ(dr)、坂井キヨオシ(key)の3人は脱退、ASE(g)、アイン(g)の2人は新たなメンバーを集めNATSUMENを結成しました。もうBOAT名義での活動はやらないのかも。

NUMBER GIRL / サッポロOMOIDE IN MY HEAD状態

NUMBER GIRL / サッポロOMOIDE IN MY HEAD状態
  • Year: 2003
  • Label: TOSHIBA EMI

2002年11月30日、札幌ペニーレーンでの解散ライブの模様を完全収録したライブアルバム。やっぱ向井のMCは変。そしてアヒトのドラムはかっこいい。強烈な勢いで突っ走る演奏で感傷を吹き飛ばすようなそんな音。「ドラムス、アヒトイナザワ」から始まるライブ定番曲「omoide in my head」のほか、「はいから狂い」「IGGY POP FANCLUB」あたりの曲が好きです。やっぱりライブは生ものです。好きなバンドのライブはお腹一杯、ってくらいまで見たほうがいいですね。2002年5月の、NUM-HEAVYMETALLICツアーの名古屋公演を、見に行けたのに行かなかったことを未だに後悔しています。

Kid606 / the action packed mentallist brings you the fucking jams

Kid606 / the action packed mentallist brings you the fucking jams
  • Year: 2002
  • Label: violent turd

全て無断サンプリングで構成されたおふざけアルバム。数々のヒット曲をKid606風のデスクトップパンクに仕立てた問題作、とのことですが、僕が聴いて元ネタがわかったのはRADIOHEADの「CREEP」、バグルスの「ラジオスターの悲劇」、あとa-haの「TAKE ON ME」くらいでした。ほかはミッシー・エリオットとかエミネムとかを使ってるらしいです。でも元ネタわかんなくても楽しい音です。思いつきで作ってみました、って感じがありありで、軽くて陽気で馬鹿なアルバムとなっております。こんなのをCDにして出すとこが彼のすごいとこだと思います。

Kid606 / down with the scene

Kid606 / down with the scene
  • Year: 2000
  • Label: ipecac recordings

作品ごとに全然感じが違うKid606だけど、これはDHRもびっくりの過激盤。一曲目からいきなり耳をつんざくノイズでびっくりさせられ、その後はズタズタに切り刻まれた歪みまくりのブレイクビーツ、かと思えばゆるゆるの電子音響ではずされたり、目まぐるしく展開するアルバム。リズムがブツ切りになってる曲が多いんで、あんまフロア向きとは言えません。でもかっこいい。ストイックで知的なエレクトロニカより、彼みたいに馬鹿で突き抜けた音が僕は好きです。

JESUS FEVER / Dozens of Great Views

JESUS FEVER / Dozens of Great Views
  • Year: 1998
  • Label: green records

京都の3ピースバンド、ジーザスフィーバーの1stオリジナルアルバム。ゆったりとしたリズムに伸びやかで澄んだ女声ボーカル、轟音ギターといった音で、マイブラフォロワーとして取り上げられることも多い彼らですが、そんなくくりで語るのはもったいないほどスケールの大きい音を聴かせてくれます。ベースレスのツインギターとドラムが奏でる繊細で美しい音風景。こんなに広がりのある音を作り出せるバンドはなかなかいないと思います。

golden syrup lovers / ripper

golden syrup lovers / ripper
  • Year: 1998
  • Label: abend label

大阪の3人組(この作品が出たときは4人)の1stCD。gslってどんなバンド?って聞かれると返答に困りまして、なんでかっていうと音の触れ幅が広くて、一言で表しづらいからです。ライブとCDの感じも違うし、とても掴み所のないバンドで、そこが特徴と言えばそうなのかも。でも初期音源のこの作品は割とまとまった感じで、全体的にロックでオルタナな音だと思います。キュートな女声ボーカルがやっぱ一番印象に残ります。影響を受けた音楽を吸収して、さらりと自分達の音に仕上げてしまった、といった感じのアルバム。ライブで定番の「Lick」「Rest Cure」収録。

EXPERIMENTAL AUDIO RESEARCH / PHENOMENA 256

EXPERIMENTAL AUDIO RESEARCH / PHENOMENA 256
  • Year: 1996
  • Label: SPACE AGE recordings

元SPECEMEN 3のソニックブームがSPECTRUMとともにやってるユニットがこれ。EXPERIMENTAL AUDIO RESEARCH略してEAR。電子音好きのための音楽。基本的にはアナログシンセの音のみで、リズムはなし。ひたすら宇宙的な電子音の流れが続く作品でございます。まあしかしこれが非常に気持ちいいのです。α波が出るとか謳った似たような志向の音の怪しいCDも出てますが、これはそういったリスナー側の気持ちなんて考えてなくて、ただやってる本人が楽しいから、という理由にのみ基づいて作った作品なので、胡散臭さ0です。そんなソニックさんのわがままっぷりに感動。日本では、山崎マゾがSPACE MACHINE名義で方向性の似た音楽を作っています。

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